非常勤講師は大学教育の重要な担い手なのに、不安定な生活を強いられています。
現在多くの企業で主要業務のかなりの部分を担っているのが、非正規雇用の人々です。大学でも、多いところで授業の半分以上を、少ないところでも約3割を非常勤講師が担当しています。しかし、本務校をもたない専業非常勤講師の置かれた境遇は良いものとはいえません。年5コマ担当して年収約150万、年7コマ担当して年収約210万円です。授業の数は限られていますので、年10コマ担当できるひとは少数です。そして、年金・健康保険を自分で負担しなければなりません。しかも、契約は多くの場合1年ごとの更新で、来年も同じ仕事がある保証はありません。