非常勤講師は大学教育の重要な担い手なのに、不安定な生活を強いられています。

 私たちは東海地方に大学非常勤講師組合を結成しました。ともにいっしょに活動しませんか。
 非常勤講師は大学教育の重要な担い手なのに、不安定な生活を強いられています。
 現在多くの企業で主要業務のかなりの部分を担っているのが、非正規雇用の人々です。大学でも、多いところで授業の半分以上を、少ないところでも約3割を非常勤講師が担当しています。しかし、本務校をもたない専業非常勤講師の置かれた境遇は良いものとはいえません。年5コマ担当して年収約150万、年7コマ担当して年収約210万円です。授業の数は限られていますので、年10コマ担当できるひとは少数です。そして、年金・健康保険を自分で負担しなければなりません。しかも、契約は多くの場合1年ごとの更新で、来年も同じ仕事がある保証はありません。
 こうした状況の原因には、非常勤講師と専任教官とのあいだに待遇の面でかなりの差があるということ(同じコマ数の授業を担当して、給与だけでみて、どんなに多く見つもっても、半分に届きません)、また、多くの企業が非正規社員に依存しているように、大学もまた、非常勤教職員の犠牲の上に経営を成り立たせている問題があります。
 このような傾向を改善する運動の一翼を担いたいという希望を私たちはもっています。まず取り組みたいことは、将来が保障されない生活のなかで、仕事を続け、生活していくことをより確実にする方法をつくっておくということです。私たちは来年度突然首切り(雇い止め)になるかもしれません。突然担当する授業のコマ数が半分になるかもしれません。そうなれば生活に困ってしまいます。そんなときにひとりで交渉するのではなく、同じ境遇に置かれたみなさんとともに、交渉する力を築いておきたいと思うのです。一人の声より二人の声が、二人の声より三人の声が、よりおおきな力になるはずです(関西圏・首都圏の組合では、雇い止めを撤回させた例が何件もあります)。
 そのために、いまはなんの問題もなく仕事を続けているかたにも力をかしていただきたいのです。もちろん、非常勤講師として働いていて問題がある、職場に不満を感じているかた(雇い止めされた、減コマされた、賃金が安い、セクハラ・アカデミックハラスメントを受けた)、ご連絡ください。そうした問題を私たちとともに解決していきませんか。

 どんなかたちでもかまいません。ともに活動していただけるかた、参加していただけるかたご連絡ください。
 興味があるというかた、加入を強制したりはしませんので、なんでも質問してください。また、私たちの活動に賛同していただけるかた、ひとこと声をかけてください。仲間がいるとわかれば、私たちも勇気づけられます。

<連絡先>
住所: 名古屋市守山区村前町162
電話・ファックス: 052-794-3956 (牛田)
E-mail: tkk_hijoukin_sikkouアットfreeml.com

※「アット」を@にかえて送信してください。なお、MLのアドレスの為、承認に少し時間がかかりますので、しばらくお待ちください。